オランダ語 独学のすゝめ

オランダ語は独学で習得出来る。情報さえあれば。

オランダ・学生ビザの手続き【HBO・大学進学】

スポンサーリンク


スポンサーリンク


f:id:tatsuki_11_13:20180901053112p:plain

オランダの大学に進学する際は、もちろん
学生ビザ
が必要です。
 
基本的に、学生ビザは学校を通して申請を行うことになるので、学校の指示に従っていれば問題ありません。
 
ですが、
「もう時間がないのに、学校の連絡が遅くて手続きの準備を進められない!」
なんてことは、もはや留学あるあるです。
 
学校にメールを送りまくって、プレッシャーをかけるのも大事ですが、
学校の連絡なしでも、事前に自分で必要書類を把握できれば準備は進められる訳ですよね。
 
そんな人のため(?)に、オランダ移民局(IND)のHPで、ビザに必要な手続きについて一通り説明されています。
 
ということで今回は、
INDのHPに沿って、オランダ学生ビザに必要な書類のチェックリストを和訳・解説してきます!
 
 
前回の記事で「学生ビザの申請条件も紹介しているのでそちらもご覧ください。」
 
オランダ移民局(IND)- 大学・HBOへの進学について

オランダ語https://ind.nl/studie/paginas/studeren-aan-hbo-of-universiteit.aspx

 
注意
オランダはルールがコロコロ変わることで有名です。
今回は、2018年8月現在の内容を解説していきますが、説明文が変わってないかを上のリンクから必ず確かめてください。
また、そのことから内容に関して一切責任を負えないことをご理解の上でご参照ください。
 
 
 
 

必要書類について

意訳
書類チェックリスト
必要な書類リストは教育機関が持っています。
 
公式な海外の書類は、オランダ語、英語、フランス語またはドイツ語に翻訳し、リーガリゼーションしなければいけません。
 
国籍:日本人
 
MVV(仮滞在許可)なし
 
ここでいう書類リストは、INDに提出する書類だけではなく、学校に入学するために必要な書類も含まれます。
入学に必要な書類は学校によって変わってくるので、必要な書類は学校のみぞ知っているわけです。
 
「正式な書類は翻訳しリーガリゼーションしないといけない」というのがありますが、
日本の公的機関が発行する書類学生ビザ申請のためにINDに提出することはまずないかと思います。
 
以前の学生ビザ申請条件についての記事でも話しましたが、
日本国籍を持っている場合、学生ビザに必要な書類は以下の4つです
  • 有効なパスポート
  • 学生ビザ申請書(前科の申告書を含む)
  • 十分な入学資金がある銀行口座の残高証明書
  • 入学証明書
 
パスポートは確かに公的な書類ですが、世界中で使うことを目的とした書類なので、パスポートはそのまま使えます。
 
学校が入学証明書を発行するのに、卒業証明書や成績証明書などがいると思いますが、
もし学校が、
「これらの書類にリーガリゼーションが必要だ」
と言ってきた場合は、リーガリゼーションの手続きをしないといけません。
 
ですが、基本的に原本のコピーをそのまま受理してもらえるのではないかと思います。
 
仮に学校にリーガリゼーションを求められた場合は以下の記事をご参考ください。
 
 

MVV(仮滞在許可証)とは

日本人は、事前にビザを申請しなくてもシェンゲンビザ、いわゆる観光ビザが自動的に使えて90日間滞在することができます。
なので、MVVは必要ありません。
 
ですが、シェンゲンビザの90日間ではビザの申請が間に合うのか心もとないという人は、MVVを取って3ヶ月延長すればとりあえず、180日間は滞在できます。
 
MVVをとる場合、オランダ到着から8日以内にINDに行って、MVVの申請をします。
すると、MVV-ステッカーがもらえます。
 
詳しくは以下の記事を参照ください。
 
 

オランダに来てからの手続き

 
日本人は、ビザを事前申請しなくても、オランダに来れば自動的にシェンゲンビザ がもらえるシステムなので、オランダに入国する分には問題ありません。
 
観光ビザだからと言って、税関に「観光で来たよ」なんていうと、
「じゃあ、いつ帰るんだ。」って聞かれるので、注意しましょう。
 
無事オランダに着けば、学生ビザ申請を以下の3ステップで進めて行きます。
  • 学校を通してINDにビザ申請して、手数料を払う
  • INDが申請書類を受けとり確認する
  • ビザ発行の可否を決定する
 
 

学校を通してINDにビザ申請して、手数料を払う

意訳
申請書と手数料を提出する
 
あなたは、オランダに来るのにはビザ(一時滞在許可)の申請は必要ありません。なので、すぐに長期滞在許可の申請できます。
 
認証教育機関のみが学生ビザの申請書を提出することができます。認証教育機関はINDとの契約を結んでおり、openbaar register erkende referenten(公的に登録された公認顧問)に記載されています。
 
その教育機関が長期滞在許可を申請し、これには申請書が必要です。この申請書はこのページの下にあります。あなたの教育機関はこの申請書と必要な書類をINDに郵送します。
 
INDはあなたの教育機関から申請手数料をもらいます。
 
オランダに来たら早速、学生ビザの申請をしましょう。
 
ただ、INDが認証した教育機関でないと学生ビザは申請できないし、公的に登録された公認顧問リストに載っていない学校に行こうと思っても学生ビザはもらえないよ。
ということです。
 
手数料は学校が一度、建て替える必要があります。その手数料を後々取られるか取られないかはあなた次第。(まず間違いなく請求されます。)
 
 
滞在許可とビザの違い
滞在許可とビザは、似たようなものなんですが、別物です。
 
ビザは「〇〇の目的で滞在することを認めます」という、目的の認可です。
滞在許可というのは、シンプルに「何ヶ月滞在することを認めます」という滞在の認可です。
 
なので、順番でいうと、「ビザがあって→滞在許可が下りる。」という感じです。
 
本来、ビザは日本にいる間に在日外国公館から取得しないといけない物なんですが、
オランダは、まずシェンゲンビザで来てからビザをINDに申請するシステムなので、
INDがビザを発行すると同時に滞在許可も発行するようになっています。
 
なので、INDの説明はビザの方は無視して滞在許可で話を進めます。
滞在許可が出ているということは、オランダに滞在することはできるのでそれ以上難しいことを考える必要はないでしょう。
(滞在許可カードをもらうと、その裏にどのビザか書いているので、その時にはわかります。)
 
一時滞在許可、または仮滞在許可は、MVVやシェンゲンビザに対応してもらえる滞在許可です。
MVVもシェンゲンビザでも90日間の一時滞在許可がもらえます。
 
一方で、長期滞在許可は学生ビザ、労働ビザなどで出る滞在許可です。
期間はその目的に必要な期間だけもらえます。
 
 

申請書の受理と確認

意訳
INDが申請書を受け取ると、あなたの教育機関に受理確認通知が届きます。そこには、何日にINDが申請書を受理したか、何日以内にビザ発行の可否決定をするか、が載っています。INDは続いて、申請書が問題ないか確認します。
 
受け取ったら、ちゃんと受理連絡をしますよ。という話です。
学校が信用ならない時は、「このメールがちゃんと届いたら連絡して!」と言っておくといいかもしれませんね。
 
 

ビザ発行の可否決定

意訳
決定
 
INDは、あなたとその教育機関が全ての申請条件を満たしているかを確認します。INDは60日以内に決定を下します。
 
・不認可
あなたとその教育機関が条件を満たしていない場合、滞在許可を得ることはできません。この決定は指令書に書いてあります。INDはその指令書をあなたの教育機関に送ります。この決定に対して、あなたは異議を行うことができます。
 
・認可
すべての条件を満たしていれば、滞在許可を得ることができます。INDはあなたの教育機関にこの決定について通知し、オランダの代表にも通知します。
 
まだ、外国にいる場合は、オランダの到着後にINDの窓口に行って、個人認証情報を取られます。
 
INDは60日以内に可否を決定するそうです。
 
実際問題として、90日間の一時滞在許可中に申請書類を提出して、不認可をくらえば
もう次の申請はないですね。笑
 
何か問題がない限り認可がおりるとは思いますが、心配になる人はMVVを取得して一時滞在許可を180日間に延長しておいたほうがいいかもしれません。
 
 

まとめ

以上がオランダの学生ビザの申請手続きです。
これで認可が降りれば、同時に滞在許可も降りていることになるので、一安心です。
 
ですが、まだ住民登録などの手続きが残っているので、その手続きを次に解説して行きます。
 
 
Copyright©️2018 オランダ語独学のすゝめ All rights reserved.