オランダ・学生ビザの規則・ルール【労働・インターン・ボランティア】
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学生ビザでオランダに来ている皆さん。
ビザのルールはちゃんと理解しているでしょうか。
学生ビザは、オランダで学習することを目的とした滞在を許可されているので、
他のことをバンバンやっちゃうと、
お前は何をしに来たんだ。
って話になります。
と言うわけで今回は、
INDのHPにある「学生としての滞在許可」から、オランダ学生ビザの規則について和訳・解説していきます。
学生ビザの条件や手続きについては以下の記事を参照ください。
オランダ移民局(IND)- 大学・HBOへの進学について
注意
オランダはルールがコロコロ変わることで有名です。
今回は、2018年8月現在の内容を解説していきますが、説明文が変わってないかを上のリンクから必ず確かめてください。
また、そのことから内容に関して一切責任を負えないことをご理解の上でご参照ください。
オランダ学生ビザのルール
オランダ学生ビザの規則は、INDの解説ページには以下の5つ書かれています。
- 滞在許可の有効期限
- 労働とインターンシップの履行
- オランダ外での一時的な学習
- 法的義務
- 事後申請(ビザの返却を含む)
滞在許可の有効期限
意訳
滞在許可証の有効期限
勉強のための滞在許可は、就学期間+3ヶ月の間で有効です。オランダ語を学ぶなどの準備のために最大で1年間の準備期間を取ることができます。つまり、滞在許可は最大で5年間が付与されます。
5年間と言うと、どっから5年間?みたいに思ってしまいますが、
まず、最大1年間の学生準備期間ビザがもらえて、その1年間の間に語学などの入学基準を満たせば正規の学生ビザに変更されます。
その後は学校の卒業から3ヶ月後まで学生としてのビザが有効という感じです。
なので、入学基準を満たしてないから学生準備期間ビザを申請するなら、
学生準備期間ビザが下りてから1年以内に基準をクリアすれば、後は卒業まで必要単位を取っていれば安泰です。
準備期間に関しては、以下の学生ビザの申請条件についてを参照ください。
労働とインターンシップの履行
意訳
仕事・インターンを行う
滞在許可カードの裏側には、「雇用許可(TWV)は、付加的性質の労働、許可されていない給与雇用での労働に必要です。」と書かれています。以下に、これが何を意味しているかを示します。
学生ビザは「学業のためのビザ」なので、学生ビザ一旦取って、ワーホリみたくバンバン働こう!みたいなのは無理です。
そのために、雇用許可(TWV)が必要です。
これは、雇用主が出す採用ではなく、雇用主が公的機関から取得するものです。
正確には、雇用保険の管理機関(UWV)から取得します。
ここには、オランダ人では該当者がおらず、その人でないといけない理由を求められるので実際問題は留学生でTWVを得るのはかなり難しいです。
付加的性質の労働には、Vrijwilligerという一定基準以下の給料をもらうボランティアやインターンシップがあたります。
次にそれぞれ詳しく解説します。
給与雇用での労働
意訳
給与雇用での労働
雇用主があなたに対しての雇用許可(TWV)を持っている場合のみ、あなたは給与雇用で働くことができます。その場合、以下が可能です。
-
最大で週16時間の労働または、
-
夏期間の6,7,8月のフルタイム労働
注意!もし、これを超えて働くまたは雇用主が雇用許可(TWV)を持っていなかった場合、(非意図的に)不法労働をしたということになります。この検査はSZWがこれについて監視しています。違反の判明の際は、検査機関がINDに通達します。INDはあなたが就学している教育機関に連絡を取ります。検査機関は雇用主に違法雇用の罰金を課します。
この条件は、なんとかして、雇用主があなたに対しての労働許可(TWV)をゲットした場合の話です。
これを犯してバレた場合、罰金が課されると書いてありますが、
罰金ならいいかって思っていると、ビザを更新の時に減点を食らって、更新できないなんてことが起こりえます。
フリーランサーとしての労働・インターンシップ
フリーランスとして働くということは、納税手続きを自分でするということです。
アルバイトなんかで雇用されてもらう給料は、税金が引かれて支払われます。
いわゆる「手取り」というやつです。
フリーランスとして契約する場合、もらった報酬には税金が掛かっていないません。
なので、自分で収入を会計をして、税務署に税金を支払わなければなりません。
ただ、健康保険の加入義務はまた別の話なので要注意。
オランダ外での一時的な学習
意訳
一時的なオランダ外での学習
一時的なオランダ外での学習(Intra EU-mobiliteit 以外)
Intra EU-mobiliteitを使わずに、学習のために一時的に外国に行く場合、12ヶ月以上連続で外国にいることはできません。12ヶ月以上海外にいた場合、INDがあなたの滞在許可を没収します。外国に留学する場合またはインターンをする場合にも、学業進行基準は適応されます。
学習のために、Intra EU-mobiliteitの関連で一時的に他のEU加盟国に行ますか?その場合、オランダの滞在許可を維持しながら、他のEU加盟国あたり最大360日間、教育プログラムの一部を履修するために滞在することができます。
学生ビザに限らず、どの理由で滞在許可を得た場合でも、
オランダで滞在許可を得たらあとはEU圏内行き放題!と言うわけではありません。
基本的には、オランダ内で活動しなければなりません。
とは言っても、12ヶ月連続でオランダ外にいた場合なので、普通の旅行とかは大丈夫です。
これなら、正式な交換留学としてオランダ外に長期滞在できます。(と言っても最大360日間)
学業進行基準があって、毎年30単位(studiepunten)を得ないと滞在許可が終わるので、Intra EU-mobiliteitなら単位も取れるようになっていると思いますが、留学する際の単位取得には要注意です。
法的義務
意訳
法的義務
あなたとあなたの教育機関に適応される法的義務がいくつかあります。
INDは、あなたの法的義務に対するコンプライアンスを監視しています。法的義務を満たさない場合、これらの影響があります。
これは、シンプルに法的義務をちゃんと守りましょうと言う話です。
これの詳しい内容はまた違う記事で紹介します。
事後手続き(ビザ返却を含む)
意訳
事後の申請(ビザ返却を含む)
滞在許可証の取り替え
滞在許可証が破損、紛失、盗難にあった場合、あなたの滞在許可証を取り替えてください。
滞在許可の延長
滞在許可が近々切れる場合、延長についてのページに申請してください。
滞在許可の変更
学習を辞めたり、学習進行が不十分であったなど、あなたの状況に滞在許可に影響するような変更があった場合、すぐにINDに申告して下さい。状況の変化によって、あなたの滞在許可は変更されなければならない可能性があります。
学業を終えた場合、オランダで仕事を探すためまたは高技能知的労働者として働くための滞在許可に、今の滞在許可を変更することができます。
卒業後3年以内に高技能知的労働者としての働くための滞在許可に変更する場合、低額な収入要件が適応されます。
ビザ返却
申請を提出して、決定を待っていて、一時滞在許可または現在の滞在許可がもう切れる場合で、またオランダに入国したい場合、ビザ返却をする必要がある可能性があります。
簡単に言うと、ビザの紛失、延長、変更、返却など、ビザの条件にそぐわなくなったらINDに連絡を取りましょうということです。
基本的にはちゃんと真面目に勉強していれば、学生ビザの条件に当てはまらなくなることはないはずですが、
例えば、年間30単位が取れなかったら滞在許可は取り消しなので、そうなればその年を最後にして日本に帰らなくてはなりません。
また、卒業したけど次のビザが取れない!なんて時もです。
そう言った時は、ちゃんと申請しなければ当たり前ですが不法滞在になります。
まとめ
以上が、学生ビザの規則についてでした。
労働に関しての規則も割と厳しいので十分に注意が必要です。
オランダ人は基本的に触れることのない話なので、知らない人がほとんどだと思います。
自分でちゃんと管理しましょう。
以上です!