アポスティーユ認証?リーガリゼーション?違いは何?【オランダ移住手続き】
スポンサーリンク
スポンサーリンク
オランダでの新生活に向けて事前準備を進めている皆さん。
そんな中で、特に厄介なのが書類関係ではないでしょうか?
移住手続きの中でメインとなるものに、BSNナンバーの取得、運転免許証の書き換えがありますが、
BSNナンバーの取得にはアポスティーユ認証という手続きをする必要があります。
ここで、
はて、この「アポスティーユ認証」とやらはなんぞ?
という風になる人は多いのでないでしょうか?
というわけで、今回はオランダ移住手続きに必要な書類の準備、
アポスティーユ認証の解説と取得方法について解説していきます!
私文書に対して行う「ノータリゼーション(公証)」については、以下の記事について解説しています。
- アポスティーユ認証とは何を意味する?
- リーガリゼーションとは?似たようなもん?
- リーガリゼーションとアポスティーユ認証の違い
- アポスティーユ認証の取得方法
- 注意:アポスティーユ認証が終わっても書類は日本語
- まとめ
アポスティーユ認証とは何を意味する?
ノータリゼーションは「私文書を正式な書類と認める」ことであったのに対して、アポスティーユ認証は「公文書にある公印を正式なものと認める」というです。
砕いて言うと、「この書類は日本の公文書で間違いありません。」ということを認証するということです。
アポスティーユ認証を受ける前提として、公官署によって「公印」が押された「公文書」である必要があります。(公印がある=公文書)
そして、間違いなくこの公印が正式なものであることを認証することで、間違いなく日本の公文書であると認証しています。
なので、私文書をアポスティーユ認証するためには、先に公証役場などでノータリゼーション(公証)を受けて公印をもらう必要があります。
このアポスティーユ認証を終えることで、日本が認める正式な書類として機能できるわけです。
リーガリゼーションとは?似たようなもん?
アポスティーユ認証と似たものにリーガリゼーションというものがあります。
このリーガリゼーションには、「公印確認」と「領事認証」の2つの認証が含まれています。
「公印確認」は、その国の外務省によって行われ、
文字通り「公印が正式なものであることを認める」ということです。
これによって、この書類にある公印は偽造されたものではなく、この書類は正式な公文書であることが国として認められるわけです。
一方、「領事認証」は、在日外国大使館または在外日本大使館など総領事館によって、
「その書類が当国でも利用できるような信頼性のある書類である」ことを証明することです。
この「リーガリゼーション」と「アポスティーユ認証」は、認証の役割としては全く同じもので、
リーガリゼーションの場合は、この2つの認証をもらって初めて日本の書類が海外でも取り扱ってもらえるようになります。
リーガリゼーションとアポスティーユ認証の違い
リーガリゼーションとアポスティーユ認証、同じ意味ならなぜ2種類あるのか。
リーガリゼーションには、公印認証と領事認証の二段階がありました。
領事認証の必要性どこにあるの?と思った人はいないでしょうか?
「この領事認証を、国同士で連携してしなくていいようにしよう!」
という考えが世界的に起こり、その結果、ハーグ条約が無事に結ばれました。
その結果生まれた、領事認証を省略したリーガリゼーションがアポスティーユ認証です。
なので、ハーグ条約の加盟国に提出する際は、外務省にて公印認証の代わりにアポスティーユ認証をしてもらいます。
すると、領事認証をしなくても国を超えられるようになります。
ハーグ条約にはオランダも含まれている(デン・ハーグで結ばれた条約だからもちろん。)ため、
オランダの移住手続きに必要な戸籍謄本・抄本、運転免許証、などはアポスティーユ認証してもらうことになります。
アポスティーユ認証の取得方法
アポスティーユ認証の取得方法3つあります。
- 外務省の窓口で申請を行って、申請の翌日以降に窓口で受け取る。
- 外務省の窓口で申請を行って、郵送で受け取る。(2~3営業日後)
- 外務省に郵送で申請して、郵送で受け取る。(郵送日から10~14営業日)
窓口、郵送ともに、東京本省と大阪分室で対応可能だそうです。
費用は無料です。(郵送の場合は切手代は必要。)
窓口に行く際は、
- アポスティーユの必要な公文書
- 身分証明書
- 申請用紙(窓口で書くことも可)
が申請に必要です。
郵便で申請する際は、
- アポスティーユの必要な公文書
- 申請用紙
が必要です。
詳しくは、外務省のHPより以下のページを参照ください。
注意:アポスティーユ認証が終わっても書類は日本語
アポスティーユ認証が終われば、その書類は海外でも信頼される書類になります。ただ、アポスティーユが終わってもハンピラの紙で付くだけで、日本語のままです。
そして、いくら信頼できるたって読めなきゃ意味がないのです。
なので、多くの日本の公文書はアポスティーユをした後、さらに翻訳をする必要があります。
ただ、翻訳をすると、その翻訳文はもちろん私文書になります。
なので、今度は翻訳文を認証する手続きをしなければなりません。
翻訳してからアポスティーユ認証すれば?と思うかもしれませんが、
信頼性のない書類の翻訳文はどうやっても信頼性が出ないわけなので、先に日本語のままアポスティーユすることはどっちにしろ必要です。
アポスティーユ後の翻訳の認証については、下の記事で解説していきます。
まとめ
というわけで、今回はアポスティーユ認証について解説してきました。
日本の書類(私文書、公文書とも)で、オランダの公的機関に提出する書類は必ずアポスティーユ認証をする必要があります。
まぁ、値段も無料ですし、やって損になることはないので
公文書に関しては、悩んだらやっておくことをお勧めしておきます。
以上です!