オランダで日本の自動車免許からEU免許への書き換え手続き
スポンサーリンク
スポンサーリンク
どうも!
日本からオランダに移住して、車を乗りたい。
となれば、日本の自動車免許をオランダでの自動車免許に書き換えなければなりません。
国際免許などを使ってもいいですが、国際免許の有効期限は1年間なので、長期的な移住に使うのは難しいでしょう。
と言うわけで今回は、
日本の自動車免許をオランダでの自動車免許である「Rijbewijs」に書き換える手続きについて紹介していきます。
オランダの運転免許の概要
最初に、オランダの運転免許と言いましたが、EU圏共通の運転免許に書き換えることになります。
とは言っても、手続きはオランダの市役所でするので気にすることはありません。
また、この免許でEU圏内(正確には欧州経済領域=EEA)は問題なく運転することができます。
有効期限は10年です。
書き換えに必要な書類
自動車免許の書き換えには、以下の書類が必要です。
- パスポートor滞在許可証
- 日本の自動車免許証のアポスティーユ認証付きの翻訳
- 日本の自動車免許証の原本
費用としては、
市役所の手続き費用が39.45ユーロ(市役所によって若干の前後があるらしい)
CBRの健康証明書発行に34.80ユーロです。
の合計:74.25ユーロです。
それでは、手続きについて紹介して行きます。
⑴事前準備:BSNナンバーを取得し、DigiDに登録する。
まず、免許の書き換えのためにはDigiDに登録する必要があります。
また、DigiD に登録するためにBSNナンバーが必要になります。
DigiDは政府が運営している行政管理システムで、免許に限らず色々な行政サービスをオンラインで手続きを進められる便利なシステムです。
一方、BSNナンバーはオランダのマイナンバーみたいなものです。
これが、行政サービスを関連しているので、DigiDに登録するためにBSNナンバーが必要になります。
事前に、BSNナンバーの取得とDigiDの登録は済ましておく必要があります。
⑵市役所に書き換え申請をしに行く
DigiDの登録まで完了していれば、市役所(Gemeente)に免許の書き換えを申請することができます。
Gemeenteは、HPからアポイントを取ることができます。
待ち時間が勿体無いと思うので、しっかりOnline afspraakを取って行くのがおすすめです。
アポイントは、お近くのGemeenteのHPから「Afspraak maken」を探し出して、
アポイントの種類は、「Bergzaken」の「Rijbewijs aanvragen」を取ります。
この時に、日本の運転免許証の原本が一時的に市役所に回収されます。
またこのタイミングで、手続き費用として39,45ユーロ支払います。
この回収された運転免許証は在オランダ日本大使館に返送されて、自分で取りに行かないといけません。
市役所で聞くと「なんでそんな面倒なことしないとけないの?」的なテンションで返されましたが、しっかり「在オランダ日本大使館が保管してます。」という手紙が届きました。
⑶CBRの健康証明を発行・提出
市役所のAanvraagを済ませた場合、数日後に「RDW」というところからCBRという健康証明を提出しろという手紙が届きます。
これは、市役所に申請する前に発行することも可能だそうです。 その場合、この健康証明書も市役所に提出することになると思います。
自分のように先に市役所で申請をした場合は、内容文とカテゴリー放棄申請の用紙が、ご親切に英語とオランダ語の両方で計4枚届きます。
カテゴリー破棄申請は、日本では大型オートバイも載ってたけどオランダでは要らない!というような申請をするということです。
基本的には要らないかと思います。
内容文曰く、「Gezondheidsverklaring(Health Certificate)」という健康証明をCBRから購入しろ。
そしたら、RDWがCBRからあなたの健康証明を受け取れる。
と書いてあります。
それでは、やっていきましょう。
CBRの健康証明書を発行
CBRの健康証明書発行は、⑴CBRのホームページから、⑵CBRに電話して、⑶CBRの支店に行って、行うことができるそうです。
CBRのホームページからが簡単だと思うので、その紹介をして行きます。
ホームページの「Gezondheidsverklaring」から、
「Vul je gezondheidsverklaring in」=健康証明書を記入するを選択。
そうすうると、DigiDにログインさせられます。
ログインをすませると、「Mijn cbr」というページに行くので、「Gezondheidsverklaring invullen」を選択すると、
なぜかもう一度ログインさせられます。これは、本当に謎です。
もう一度、ログインすると記入フォームが開始します。
まず、運転免許のカテゴリーから。RDWからの手紙に必要な健康証明書の種類が書いてあるので、それに従って選びます。
次に、健康に関する質問を答えていきます。2018年7月現在でBカテゴリーでは以下のような質問がされました。(これは変わるかもしれません。)
問題なければ、「Nee」を選んでいきます。
・手に不自由はありますか?
・足に不自由はありますか?
・裸眼で、メガネ、コンタクトをつけても見にくいことがありますか?
・メガネ、コンタクト以外で眼医者にかかっている、またはかかったことがありますか?
・糖尿病を持っていますか?
・腎臓に慢性疾患を持っていますか?(または機能が弱いですか?)
・呼吸器疾患、高血圧、血液疾患はありますか?また、臓器移植をしたことはありますか?
・心臓、血管に病気がありますか?
・脊椎、神経、脳に関する疾患で医師にかかったことがありますか?
・てんかんを発症したことがありますか?
・異常な眠気に一日中みまわれたことがありますか?
・側近3年間に3回異常、突然に意識がなくなったことがありますか?(気絶など)
・側近1年間にメニエール病の影響で、めまいになったことがありますか。
・ADHD、ADDを持っていますか?
・自閉症、PDD-NOS、McDD、アスペルガーで医者にかかっていますか?
・医者に、その他の心理的または精神的な診断をされてことがありますか?
・5年以内に、アルコール、ドラッグ、他の中毒性物質を乱用したことがありますか?
・運転技能にマイナス影響がある薬を服用していますか?
・他に、運転を阻害しえる症状や病気はありますか?
問題がなければ、最後に個人情報が間違ってないかの確認と、「嘘をついてないことを誓います。」という文章の横にチェックして、
最後に、銀行から34,80ユーロ支払います。
これで、完了です。あとは、CBRが提出した内容を検査してRDWに提出します。
そして、4週間以内に検査結果が届きます。
⑷Rijbewijsを受理しに行く
検査結果が問題なくRDWに登録されれば、免許証がついに発行されます。
健康証明書の発行後、RDWから
「申請が完了しました。5営業日後に申請した市役所で受け取ることができます。」
という手紙が届くので、5営業日以降の日程でアポイントを取って市役所にEU免許を取りに行きます。
アポイントの種類は、「Burgzaken」の「Rijbewijs afhalen」です。
おそらく、手紙に書いてある日付から数えて5営業日後に発行が完了しているということだと思います。
また、3ヶ月以内に取り行かないとキャンセルになってしまうので注意してください。
日本の免許証の返却
日本の免許証ですが、日本の免許証は一度、在オランダ大使館に返却されます。
以下のような手紙が在オランダ大使館から届くので、指示に従って、
のどちらかで、免許証を返却してもらいます。
ちなみに、領事サービス等では返却してくれないそうなので注意です。
まとめ
この手続きで、運転免許書の書き換えが完了します。
自分が書き換えを行った時の時間経過は、
市役所での申請→RDWからCBR発行の手紙が届くのに、1週間
CBRの申請→市役所に免許証を取りいけるようになるまで、1週間ちょっと
の、合計2週間ちょっとというかんじでした。
費用としては、運転免許証原本の翻訳費用、市役所の手続き費用、健康証明書の発行費用と、合計で1万5000円近くかかりますが、これで10年運転免許は安泰だと思ったら、、、
それでも高いですね。笑
以上です!!!